ふとTVを見ると、

ヒゲの鍵師が、ぼろっぼろになった銹錆の金庫を

「えいや右だ」、「それ左だ」と、ダイヤルを回しているではないですか。


なんじゃ、こりゃ。

なんでも鑑定団のスピンオフ企画かいな。


番組終盤だったようで、詳しい流れはわからないし、

依頼人はたぶんそこにいる作業服のおじさんや、

その取り巻きワイフやドーターなどだろう。


スタジオと、鍵開け現場が中継でつながれ、

「あくか、あくか、あぁ…あかな~い」とヤンヤヤンヤ。


すったもんだあって、

番組残り時間は、新聞ラテ欄上、あと数分。


そこで鍵師が

「これで開かなかったら、ダメだ」と、

必殺からくり人・時次郎(=緒方拳)ばりに覚悟を決め、

番組の盛り上がりは最高潮。


結果は、開いた。


「中にいったい何が残されて、こんなに苦労して開けたのか」。


興味はその一点。


固唾や噛み砕いたチェルシーなどを飲んで

展開を見守る。



引き出し①…何もない。

引き出し②…何もない。

引き出し③…何もない。


最後の引き出し…何もない。


どひゃー。


何があるかもわからんのに、

ヒゲの鍵師は聴診器も使わずカギを開けとったのね。


見ているこちとら、


弥生時代の春画…

即身仏…

大量のマイケルジャクソンのメンコ…

ボ・ディドリーのフィギュア…

佐々木希のアレな感じだったころの写真…


見つけるだけでA級戦犯になりそうな

過去の恥部総決算的な

お宝グッズでもあるのかと思ったら、何もなしでオチとは。


そしてカギ師の複雑そうな顔。


テレビはまだまだ捨てたもんじゃない。


新・本荘ネイキッド参り


↑当該カギ師、桑名さんという方だそうです。

  ご本人にたくさんお仕事来ますように。